新日本のミラノコレクションA.T.(33)が17日、都内の事務所で会見し、両眼の不調を理由に現役引退を発表した。「両眼下直筋、下斜筋まひ」という病名で、以前から物が二重に見えるなどの症状に悩まされ、日常生活にも支障が出ていた。昨年9月に手術を受けて「8割ぐらいまでは戻った」(ミラノ)というが、医師からは衝撃で症状が戻る可能性が高いと指摘され、身を引く決意をした。昨年9月13日の6人タッグ戦が最後のリングになった。

 現役生活は10年で、07年には「ベストオブザスーパージュニア」に優勝。ベルト獲得はならなかったものの、「10年もやれるとは思っていなかった。欲を言えばキリがないけど、後悔はない」と言い切った。2月14日の両国大会で、引退セレモニーが予定されている。

 今後は未定だが、休養中に国家資格の宅地建物取引主任者(宅建)の資格を取得したほか、新日本からフロント入りのオファーも受けており、「両国(大会)までに発表できれば」と話した。