女子プロレスラー風香(25)が16日、「風香祭」(3月28日、後楽園ホール)で行う引退試合の対戦相手を発表した。最後のリングで対角に立つのは「練習から熱くて、どこのリングでもお客さんを熱く、笑顔にする選手」と尊敬する高橋奈苗(31)。同期や縁のある選手との記念試合も考えたが「10年後、20年後に振り返ったとき、本当に頑張れたと思いたい。燃え尽きることができる最高の相手」と高橋に決めた。2年10カ月ぶり3度目の対戦となるが、まだ勝ったことはない。「試合の前は怖いし、試合中は強いし、嫌だなって思う相手だけど、やり終わった後に一番充実感があるのが高橋さん。頑張ったで終わりたくない。最後まで勝ちにこだわっていきたい」と意気込みを語った。

 会見では当日行われる全7試合の対戦カードを発表。風香はもうひとつの顔、女・虎覆面「ティグレFUKA」としてメキシコ3選手とのタッグマッチにも出場する。引退まで残り40日となったが「慌ただしくて実感がない。最後はみんなで笑って終わりたいから、最後まで全力で走る。寂しくなるのはすべてが終わってから」と淡々とコメント。引退セレモニーも選手、関係者による記念品贈呈などはなく、風香らしい華やかな演出で最後を迎える。動画はこちら(http://douga.nikkansports.com/)。