<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 初防衛に成功しても、王者松田直樹(帝拳)に笑顔はなかった。1週間前に腰を痛めて十分な調整がまったく出来なくなっていた影響で、主導権を握りながらも同級5位蘇晶錫(韓国)を倒しきることができなかった。腰痛のアクシデントに打ち勝っての3-0判定勝利をつかんだ松田だったが、「自分のボクシングが全然できなくて、申し訳ありませんでした」と言い訳ひとつせずにうなだれた。

 松田の戦績は33勝(13KO)8敗4分け1無効試合。