<プロボクシング:日本ライトフライ級王座決定戦10回戦>◇10日◇大阪府立体育会館第2競技場

 元2階級王者井岡弘樹氏のおいで、WBC世界ライトフライ級7位の井岡一翔(21=井岡)が、東洋太平洋と日本同級1位の瀬川正義(26=横浜光)を10回TKOで下し、初めての王座を獲得した。

 井岡は序盤から右ストレートを的確にヒットさせ、3回にはダウンを奪った。切れ味鋭いパンチで、9回には瀬川の左目尻が切れ、右目上も偶然のバッティングで裂傷。出血が止まらず、10回1分57秒、ドクターが試合を止めた。

 これでプロ6戦6勝(4KO)となった井岡に、陣営は次戦7戦目での世界王座挑戦を計画する。国内最速の世界王座獲得は、辰吉丈一郎と名城信男の8戦目。記録更新を目指すホープは「瀬川選手も強かった。あとは世界につなげるだけ。世界、7戦目で取りますので、取る瞬間を見てて下さい」と、リング上から高らかに宣言した。