<プロボクシング:WBC世界フェザー級王座決定戦12回戦>◇26日◇愛知・日本ガイシホール○同級2位・長谷川穂積(29=真正)判定3-0×同級1位・ファン・カルロス・ブルゴス(22=メキシコ)<1回>豪快にパンチを振り回すブルゴスに、右ジャブで距離をとる。警戒しながらリーチの劣る長谷川が、一気に距離をつめて左ボディを決めた。タイミングよく右フックをクリーンヒットさせるなど好調だ。<2回>じわじわと前につめて、右ジャブで距離をとる。ブルゴスの左ジャブにあわせて、右フックを決める。ブルゴスの強烈な右フックをかわすと、左ストレートボディをきめる。スピードで長谷川が上回り攻勢。<3回>右ストレートを放つブルゴスに、上下左右と体を揺らし巧みにガードする。カウンター狙いの右フックなど有効打が決まる。残り20秒、左ボディから右のフックとパンチを連打した。<4回>ブルゴスのパンチに、長谷川が確実にカウンターの左を返す。常に前に出る姿勢を見せ長谷川が手数で上回る。残り30秒、ロープに追い込み、パンチラッシュ。4回終わって、39-37、39-37、40-36で長谷川がリード。<5回>ポイントを挽回しようと前に出てきたブルゴスに、ロープを背に苦しいディフェンスも、カウンターの左アッパーを決めて流れを渡さず。ブルゴスの左フックに、カウンターの左フックを決める。<6回>ブルゴスの左右のストレートを、バックステップでかわし、ボディから顔面へとパンチと打ち分けながら試合を優位に進めて、ノーモーションの左が顔面に決まった。<7回>コーナーに押し込まれてパンチ連打されるピンチも、素早いステップワークで右に回って切り抜ける。ブルゴスの豪快なパンチに苦しむも、決定打を許さず。終盤、左アッパーを食ってぐらつくも、パンチが交錯する中で、左のフックを顔面に何度も決めた。<8回>足を使ってかわしていた長谷川だが、偶然のバッティングで右まぶたをカット。ブルゴスに減点1。右まぶたから出血しながらブルゴスの左ストレートを食うが、カウンターの左を返し意地を見せる。8回終わって、77-73、78-73、78-73で長谷川がリード。<9回>ポイントで有利な長谷川が足を使って距離をとり、ロープに追い込んでは左右のパンチを連打した。終盤、突如動きが止まったブルゴスに、ボディ、左フックなど一方的に攻め続け圧倒した。<10回>長谷川がゴングと同時にガッツポーズしスタート。右目にダメージを負ったブルゴスに、左フック、左ストレートと顔面に狙いを定めて有効打を連発。中盤も、強烈なブルゴスのパンチを、カウンターの左フックを返す。<11回>ロープを背にしブルゴスのパンチラッシュを浴びた長谷川だが、気持ちで負けず、パンチを打ち返す。体力を消耗しクリンチで逃げて、危険なブルゴスのストレートパンチも食う場面もあったが、左右のショートパンチを顔面に集めて反撃した。<12回>立ち上がりは足を使った長谷川だったが、逃げずにリング中央で至近距離で激しく打ち合う。KO狙いのブルゴスの強引なパンチも、右のロングフックと左フックで対抗。頭を突き合わせながら右左のショートパンチを連打し、手数で上回る。残り10秒、大歓声を背にパンチラッシュでフィニッシュ。116-110、117-110、117-110の3-0判定で長谷川が2階級制覇を達成した。