リング内外でさまざまな話題を提供してきた元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン氏(44=米国)の国際ボクシング殿堂入りが7日、決まった。式典はボクシング殿堂のある米ニューヨーク州カナストータで来年6月12日に行われる。

 少年院でボクシングと出合ったタイソン氏は、180センチとヘビー級としては小柄ながら強烈なパンチが武器で、1986年に世界ボクシング評議会(WBC)タイトルを獲得し、20歳4カ月で史上最年少の世界ヘビー級王者となった。

 翌年に世界ボクシング協会(WBA)との統一王者となり、9度の防衛後、日本のリングで王座から陥落。再び王座に就き、97年のイベンダー・ホリフィールド(米国)との世界戦で相手の耳をかみ切るという前代未聞の愚行で失格した。現役中も女性暴行などの容疑などで服役。引退後も飲酒運転、薬物使用などで逮捕されている。

 3階級制覇のフリオ・セザール・チャベス氏(メキシコ)、映画「ロッキー」で主演したシルベスター・スタローン(米国)らも殿堂入りする。