<レジェンド・ザ・プロレス:東京大会>◇10日◇東京・後楽園ホール◇2054人

 新日本に在籍していた80年代を中心に、激しい抗争を繰り広げた藤波辰爾(57)と長州力(59)が、13年5カ月ぶりにシングルで激突した。初代タイガーマスクとともに立ち上げた新プロジェクト「レジェンド・ザ・プロレス」の第1回興行のメーンで行われ、藤波が9分29秒、エビ固めで長州を撃破。通算対戦成績を14勝6敗2分け4無効試合とした。

 2人の対決は「名勝負数え歌」と呼ばれ、場外戦や無効試合などさまざまな事件でプロレスブームを盛り上げた。その2人が、97年8月の新日ナゴヤドーム大会以来の一騎打ちとあって、この日の後楽園ホールは超満員札止め。入場テーマ曲をかき消すコールも起き、プロレス人気低迷の声を吹き飛ばすような熱気に包まれた。長州は「すごい歓声で、ちょっと面食らった」。今年でデビュー40周年の藤波は「今日のような雰囲気をもう1度、取り戻すのが私たちの役目」と話した。