WBC世界スーパーフェザー級王者、粟生隆寛(帝拳)に挑む同級3位のウンベルト・グティエレス(メキシコ)は2日、神戸市内の真正ジムで練習を公開し、10分ほどのシャドーボクシングだけ披露した。

 手の内を隠す格好となったが「スパーリングはこなしてきた。こちらではもうやらない」と意に介さない。長身から繰り出す鋭い右ジャブと軽快なフットワークには、元同級暫定王者の実力の片りんがのぞいた。

 東日本大震災の影響で8日の試合会場が東京から神戸に変更になったことには「影響はない」と言い切ったが、「被災した人たちにお見舞いの気持ちを伝えてほしい」と気遣いを見せていた。