<新日本:レスリングどんたく2011>◇3日◇福岡国際センター◇観衆6500人

 王者・棚橋弘至(34)に中邑真輔(31)が挑戦したIWGPヘビー級選手権は、20分17秒に片エビ固めで棚橋がピンフォール勝ち。宿命のライバル対決を制して、3度目の防衛に成功した。

 互いに相手の必殺技を警戒し合って、関節技の攻防からスタート。ハイキック、膝蹴りを繰り出す中邑に対し、棚橋は必殺技ボマイェを封じるために左ひざに的を絞りエルボー、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドを繰り出す。15分すぎに中邑が腕ひしぎ逆十字、ハイキック連発でスパート。これに耐えた棚橋は、猛虎原爆からハイフライフローでフィニッシュを狙う。2度目のハイフライフローをカウンターのナックルパンチで防いだ中邑だが、ボマイェをキックで防がれダウン。最後は棚橋がハイフライフロー2連発から、片エビに押さえ込んだ。

 完全決着をつけた棚橋は「俺が新日本プロレスのエースだから、象徴だから」と雄たけび。観客のエールにエアギターパフォーマンス3連発で応えた。だが、リングに乗り込んできた後藤洋央紀(31)に顔面にヘッドパッドをくらってダウン。赤恥をかかされて「絶対許さない。次は後藤とやってやる」と挑戦者に指名した。