プロレスラーで元岩手県議のザ・グレート・サスケのマスクを制作した職人の男性が、サスケと社長を務める「みちのくプロレス」(岩手県)に未払い代金など約430万円を請求した訴訟は3日までに東京地裁で和解が成立した。

 双方の関係者によると、サスケが代金の一部の約100万円を支払う内容。和解協議の当時、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る人物によるランドセルなどの寄付が相次いでおり、男性側が「同じ覆面レスラーなのだからタイガーのように清く正しくしてほしい」と迫る場面もあったという。

 関係者によると、サスケからは現在、約10万円しか支払われていないが、サスケが所属する芸能プロダクションによると、本人は「支払うべきものはきちんと支払う」と話している。

 男性は、サスケが試合や県議会などでかぶるマスク計約170点の未払い代金約330万円と、サスケのブログで制作したマスクを侮辱されたことの慰謝料100万円を求め、昨年11月に提訴した。