<プロボクシング:日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール

 日本スーパーウエルター級1位の柴田明雄(30=ワタナベ)が同級王者の中川大資(34)を3-0の判定で破り、2年ぶりの王座返り咲きに成功した。開始から持ち前のスピードあるフットワークを使いながら的確に有効打を決め、最大5ポイント差の快勝だった。10年3月、チャーリー太田に敗れ、当時保持した日本王座、東洋太平洋王座を失った。昨年8月には太田に返り討ちされ、王座返り咲きに失敗。一時は引退も考えただけに「もう1回ベルトを巻きたかった。どんな内容でも勝つつもりだった」と話した。

 一方、敗れた中川は「燃え尽きてないが、家族(夫人と子供)もいる。家族のことを考えたら辞めるしかない。辞めます」と試合後、現役引退を表明した。