<JWP>◇9日◇東京キネマ倶楽部◇観衆250人

 タイ・バンコクに拠点を置くさくらえみ(35)が、JWPの大改革に乗り出した。

 米山香織とバンコクに滞在し、現地でプロレス団体「我闘雲舞」を旗揚げしたさくら。JWPでは8月19日の後楽園ホール大会でJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座から陥落したものの、継続参戦を要望して9日の東京キネマ倶楽部大会で米山と組んで中森華子、モーリー組と対戦した。試合は米山がモーリーを「米-ZOU」で丸め込んで3カウントを奪取。改めて存在感を見せつけた。

 メーンで行われたJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権で、王者のコマンド・ボリショイ、中島安里紗組が、挑戦者のLeon、Ray組を下した試合後、マイクを握ったさくらが「私たち2人では、JWPを変えることはできません。2人だけでは力不足でした。そこで、JWPの雰囲気をガラッと変えることに賛同してくれたメンバーがいます」と言い、中森とモーリーを仲間に引き入れたことを発表。これに激怒したJWP認定無差別級王者の春山香代子が、次回の10月7日、東京キネマ倶楽部大会で春山、ボリショイ、中島、勝愛実-米山、さくら、中森、モーリーの8人タッグマッチで対戦することを要求した。

 このカードは受け入れたさくらだが、キャリアが浅い勝が対戦相手に名を連ねたことに憤慨。「JWPは若手にチャンスを与える機会が多すぎる。このままでは、私たちが勝つことは分かり切っている」とかみついた。

 女子プロレスの王道路線を歩んできたJWP。しかし、邪道もいとわないさくらが本格的に乗り出してきたことで、リング上の風景が一変しそうだ。