女子プロレス団体スターダムのワンダー・オブ・スターダム王者・愛川ゆず季(29)が18日、東京都内で会見し、来年4月29日のスターダム両国大会を最後にプロレス活動から引退することを発表した。芸能活動は継続する。

 マイクを持った瞬間に愛川の目から涙があふれた。「私のプロレスにとって重大な発表をします。来年4月29日のスターダム両国大会でプロレスを引退します」。涙で言葉に詰まりながらも、しっかりと前を向いて決意を明かした。引退の考えは1年前から周囲に相談していたが、所属するスターダムが初めて大会場の両国国技館で大会を開くことを聞かされ、最後の舞台にすることを決意した。「体がきついものそうだし、限界も感じている。グラビアアイドルもやっていて、華のある期間が短いことも分かっている。来年には30歳にもなるし、これを節目に女の子として人生をもう1度考えてみたい。いろいろな(スタイルの)プロレスがあって、ゆっくりもできるけど、私はそうじゃない。そういう気持ち(常に全力を出す)でやってきたので」と引退の理由を明かした。

 24日の後楽園大会では、高橋奈苗が保持する団体最高峰の「ワールド・オブ・スターダム」王座に挑戦する。「あのベルトに挑戦できるのは24日だけだと思っている。いつも全力で戦ってきた。この気持ちを高橋奈苗にぶつけて、必ず勝ちたい」と、残された貴重なチャンスを生かし、団体のトップをに立つ覚悟を示した。