<プロボクシング:東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

 WBC世界ライトフライ級8位の小野心(30=ワタナベ)がプロ13年目で初タイトルを奪取した。

 東洋太平洋同級2位オマリ・キムウェリ(30=オーストラリア)と対戦。序盤は押され気味の展開で、中盤の8回にはスリップ気味のダウンも奪われた。それでも愚直に左ストレート、左フックなどのパンチをまとめ、失速気味だったキムウェリを追い込む場面も演出。12回を戦い抜き、2-1の判定勝ちで新王者となった。

 昨春、花形ジムからワタナベジムに移籍。昨年6月に世界ランカーだった熊朝忠(中国)に判定勝利して世界ランキング入りを果たしていた。小野は「ベルトを巻くまでに少々、時間がかかりましたが、巻けてうれしい。帰宅したらノンアルコールのお酒を飲みたい」と笑顔。次戦は同級1位、あるいは同級2位の選手との指名試合を控えるが「今はゆっくり休みたいですね」と、奪ったばかりの東洋太平洋のベルトをうれしそうに見つめていた。