<プロボクシング:東洋太平洋スーパーミドル級王座決定戦12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール◇1700人

 前王者の同級1位・清田祐三(30=フラッシュ赤羽)が、同級2位・松本晋太郎(28=ヨネクラ)を4回TKOで下し、王座に返り咲いた。今年7月にドイツでWBO世界同級王座に挑戦も10回TKOで負けて以来の再起戦となったが、序盤からプレッシャーをかけて松本をロープ際に追い込んで攻め続け、3回には自らの右拳で相手の左目上カットに追い込んだ。その流血が4回に悪化し、ドクターストップ。同回37秒、TKO勝ちで、ベルトを再び腰に巻いた。

 世界戦後、脱力感から引退も考えたというが「ボクシングは頭から離れなかった」とリング復帰。1度世界戦を経験した清田らしく「この内容では…、遊んじゃうぐらいに倒さないとダメ。またいつ世界戦のチャンスがくるかもわからないので、頑張りたい」と話していた。