前WBCフライ級王者で元2階級制覇王者の亀田興毅とWBA同級王者で弟の大毅(ともに亀田)が8日、トリプル世界前哨戦(7月25日、大阪・大阪府立体育会館)に向けたフィリピン合宿に出発した。2人は出国前、成田空港内で取材に応じた。

 3階級制覇を目指して一階級上のスーパーフライ級への転級を表明した興毅は「フィリピンにはいろんな選手がおるから、実戦をやっていきたい」と、まずは再起戦に向けて実戦感覚を取り戻す考えのようだ。大毅は9月下旬に元同級王者坂田健史(協栄)との初防衛戦が決定しているだけに、この前哨戦は大事な一戦になる。それだけに、この合宿での狙いを聞かれると「おれはスパーリング。いい試合ができるように練習して頑張りたい」と表情を引き締めた。

 2人は18日に帰国する予定。