新日本のIWGPヘビー級新王者棚橋弘至(32)が、「エコ王者」になることを宣言した。タイトル奪還から一夜明けた5日、都内で会見。2月15日の両国大会で、宿敵中邑真輔(28)との初防衛戦が発表されると、「当日観戦に訪れるファンの方々にはペットボトルのキャップを持参してほしい」とエコ活動を呼び掛けた。

 前選手会長の棚橋は昨年6月、選手会の賛同を得て、選手が消費するペットボトルのキャップをエコキャップ推進協会に寄付することを決めた。キャップは二酸化炭素の発生源となるため、分別回収することで再資源化を促進できる。リサイクルメーカーへの売却益は、同協会を通じてワクチン寄贈団体に送られる。800個で20円になり、1人分のポリオ(小児まひ)ワクチンとなる。棚橋は昨年11月11日、3シリーズ分4640個を寄付していた。

 「プロレスも地球あってのもの。ぼくはベルトと地球を守り抜く」。この日は永田裕志の持つ10度の同王座最多防衛更新も宣言。「強さ」とともに、社会貢献を通じてプロレス界のステータス向上をもくろむ。なお、当日のキャップ回収方法については今後、会社と相談の上、決めるという。【塩谷正人】