前WBA世界ライト級王者小堀佑介(27=角海老宝石)が「完全改造」で再起を図る。3日のモーゼス(ナミビア)との初防衛戦に敗れて王座陥落後、現役続行を決意したことを受けて、田中栄民(よしたみ)トレーナー(54)から「心技体」すべての面で方針転換を指示された。

 練習嫌いの小堀は、田中トレーナーがジムに不在だと帰ってしまうこともあった。そこで同トレーナーは「課題を紙に書いて渡し、ほかのトレーナーにも見てもらう」と完全監視下に置くことを明言。また技術、体力面でも転換を図る。モーゼス戦では強打に頼った「打たせてカウンター」の作戦が読まれた。今後は得意のフックだけでなく、ボディやジャブの連係の練習を多く取り込む。7回に左太ももがつったことも反省。1日のロードワークが3~4キロ増の13~14キロになる。小堀は早ければ26日にも始動する。改造計画に「世界で試合するにはやらなければ…」と決意を固めた。