日本ジム所属選手キラーが、日本のエースまとめ食いを視野に入れた。WBA世界スーパーバンタム級王者プーンサワット・クラティンデーンジム(29=タイ)は28日、10月2日の同級14位李冽理(28=横浜光)との4度目の防衛戦に向け練習を公開。王者陣営は早くも、10月にV5戦を行うWBC同級王者西岡利晃(34=帝拳)との統一戦や、11月にWBC世界フェザー級王座決定戦に臨む前WBCバンタム級王者長谷川穂積(29=真正)との対戦希望を口にした。

 今年は細野(大橋)と木村(花形)の挑戦を退け、現在約4年間負けなしの2階級制覇王者は「西岡選手はテクニックに非常に感動した。長谷川選手もスーパースター。ぜひ対戦したい」と李は眼中に入っていない様子だ。マネジャーのニワット氏は、長谷川がいる1階級上へ早期転級することには難色を示したが、「西岡は日本をリードするスターの1人。できたら非常に面白い」と統一戦を熱望した。

 王者はミット打ちを1回し、練習を終えた。李について「油断はしていない。チャンスがあれば2回でKOできるよう全力を尽くす」と、早期KOを宣言するほどの余裕を見せていた。【浜本卓也】