米総合格闘技UFCが本格的に日本へ進出する。同団体が6日、都内で会見し、来年2月26日にさいたまスーパーアリーナでの開催を発表した。UFCの日本開催は00年12月以来12年ぶり。アジアマネージングディレクターを務めるマーク・フィッシャー副社長は「空手や柔術は日本で始まり、総合格闘技への貢献度も高い。情熱的なファンに素晴らしい試合をお見せしたい。今後、毎年開催したい」と話した。

 会見にはUFC参戦中の山本“KID”徳郁、小見川道大、日沖発、秋山成勲、五味隆典、岡見勇信ら8選手が勢ぞろい。フィッシャー副社長は「海外からもUFCを代表する選手に来てもらう」と断言。ウエルター級王者ジョルジュ・サンピエールや旧PRIDE王者のダン・ヘンダーソンやアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらも出場候補に浮上しており、日本との対抗戦になる可能性もある。

 UFCは世界最高峰の総合格闘技興行として世界的な人気を得ており、有料放送などで144カ国(22言語)で約5億世帯に中継されている。秋山は「元気のない格闘技界で起爆剤になれば」と話せば、岡見も「UFCの盛り上がりと興奮を日本の皆さんに感じてほしい」と期待した。日本大会は北米の夜に合わせて午前10時開始。会場は2万人収容を想定している。11月以降に対戦カードを随時発表する予定だ。【山下健二郎】