<プロボクシング:WBC・WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 WBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(23=井岡)が、WBA同級王者の八重樫東(29)との激闘を3-0判定で下し、日本初の世界2団体統一王者となった。国内最速7戦目で世界奪取した平成生まれ初の世界王者。ミニマム級ラストマッチで栄えある称号を手にした。

 井岡の叔父で元世界2階級王者の井岡弘樹ジム会長は「大橋さんが人間的に素晴らしいから、こういう試合が実現した。これだけいい試合ができてボクシングファンも増えるでしょう。2人とも100点、興行的にも満点」とビッグマッチが好試合となり満足していた。プロモーターでトレーナーの父一法氏は「向こうも家族がおって気迫が伝わってきた。2000回の腹筋やってるだけあるね」と八重樫をたたえた。「減量が苦しい分、一翔のいいコンビネーションが少なかった。判定はやっぱり怖いですわ」と勝利後は恒例の肩車。試合直後は祝福の電話が止まらず、控室には着信音にするゆずの「栄光の架橋」が鳴り響いていた。