大みそかに行われるボクシング3大世界戦(東京・大田区総合体育館、日刊スポーツ後援)の予備検診が29日、東京・後楽園ホール展示場で行われた。WBA世界スーパーフライ級王座に挑戦する同級8位河野公平(32=ワタナベ)ら6選手とも異常はなかった。

 河野は脱筋トレで「三度目の正直」による王座奪取を狙う。10年9月以来の3度目の世界挑戦。前回の挑戦時は、1日1000回の腹筋を行うなど、猛烈な筋トレを敢行したが、リング上での動きはいまひとつで「オーバーワークだった」と振り返る。反省した今回は、ボクシングの練習で追い込んだ分、筋トレはできるだけ減らした。年齢も32歳になったため「疲れを取ることも重視した」と話す。

 同級王者テーパリット・ゴーキャットジム(23=タイ)は、亀田大毅、清水智信、名城信男と日本人相手に3連続防衛中の日本人キラー。強敵で前評判も決して高くないが、脱筋トレの成果で、今回は「いつになく調子がいい」と自信は強い。前戦以外は内山のKO勝利を的中させたワタナベジムの渡辺会長からは「判定勝利。うまくいけば後半KOもある」と太鼓判を押されていた。