【ラスベガス(米ネバダ州)13日(日本時間14日)=奥山将志】ボクシングのWBO世界バンタム級で2度目の防衛に成功した王者・亀田和毅(23)が、米ラスベガスのMGMグランド内で会見し、来春にもスーパーバンタム級に階級を上げる意向を示した。初の本場ラスベガスでのリングで7回に強烈なボディーを決め、TKO勝ち。今後について「今年中はバンタムでいける。防衛を続けて、来年の春には上げようと思っている」と説明した。

 当初は減量苦により、今試合を最後に転級を予定していた。だが、新たに取り入れた、早めに落とした体重を維持する減量法がフィット。日本ボクシングコミッション(JBC)の処分により国内では試合が出来ないため、来春のビッグマッチ実現を目指し、海外での防衛戦でさらに名前をアピールしていく方針だ。

 本場のリングで結果を出したことで、自信をつかんだ。WBA、WBOスーパーバンタム級統一王者・リゴンドー、3階級制覇王者・マレスらの名前を挙げ、「スーパーバンタムには強い選手がそろっている。ラスベガスで名前のあるやつと戦いたい」と夢を膨らませた。練習拠点のあるメキシコに1週間程度滞在し、その後、日本に戻る予定だ。