<プロボクシング:バンタム級6回戦>◇30日◇東京・江戸川区スポーツセンター◇観衆2700人

 亀田兄弟の三男和毅(ともき=17)が、日本人初対決を制した。雲林(くもばやし)龍広(28=勝又)を4回42秒、TKOで破り、デビュー7連勝。昨年12月に栃木で行われたラミレス(メキシコ)戦以来2度目の国内試合は圧勝だった。2回終了間際に連打からの左フックでダウンを奪うと、4回にはボディー連打から、右強打を顔面にたたきつけ、レフェリーストップ勝ちした。

 1発に頼りすぎて、初めてKOを逃した4月のメキシコでの試合を教訓にした。初回からジャブを多用し、ボディー、顔面と多彩な連打を打ち分けた。5勝(2KO)1敗の相手を寄せ付けなかった。「久々の日本のリングで悪い試合見せられへんもんな。今日はよかった」と本人は満足げ。雲林も「スピードがあって強かった」と脱帽した。

 もっとも父史郎氏は「もっと試合をコントロールできんと」と課題も挙げた。今後は6月3日から、メキシコに遠征し、同下旬に8戦目を行う予定。和毅の戦績は7戦7勝(6KO)。