亀田3兄弟が協会預かり選手となったが、原則として、当該ジムが抱える問題が解決すれば、元通りになることができる。時間がかかっても、調査委員会が亀田ジムの管理体制が整ったと判断すれば、今まで通りの現役活動ができる。

 ただし、何を持って解決と判断するのかは不透明だ。五十嵐会長に代わる人材を管理者として据えることも考えられるが、その候補が見つかる保証はない。協会預かりでは、実際に誰が管理、監督、指導し、現実にどこで練習するのか。契約は、マッチメークはと、さまざまな問題がある。当面は解消できても、いつまでも代役でこなすことは不可能に近い。

 問題解決できなければ、結局は移籍せざるを得なくなる。移籍にしても、引き受け手、移籍金などの問題もある。いずれにしても障害は多く、現役続行の道のりは険しい。ジム制度のない海外へ飛び出すという選択肢も浮上してくる。