大関稀勢の里(28=田子ノ浦)が、琴奨菊を寄り切り11勝目も、笑顔はなかった。照ノ富士の笑顔が映る支度部屋のテレビをじっと見つめ、初優勝を先越された悔しさをかみしめた。

 新大関の誕生に「負けじとやるしかないでしょう。やることをしっかりやるだけです」ときっぱり。「また来場所に向けて、頑張ります」と前向きに話した。