日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を開き、3月の春場所に幕下10枚目格付け出しでデビューした長野県出身の御嶽海(みたけうみ、22=出羽海)が新十両に昇進した。

 所要2場所での昇進は、遠藤(24=追手風)や逸ノ城(22=湊)らと並んで最速。長野県からは68年秋場所の元幕内大鷲以来47年ぶりの新十両となった。

 東京・墨田区の部屋で会見した御嶽海は「うれしい。2場所で上がれるとは思っていなかった。突き押しの相撲を磨いて、今まで以上にパワーをつけたい」と抱負を語った。

 東洋大時代にアマチュア横綱と学生横綱に輝いた逸材。しこ名は、昨年9月の噴火で犠牲者を出した御嶽山に由来する。この日は、噴火からちょうど8カ月の節目だった。「十両昇進も今日。運命かなと思っている。地元をもっと活気づけて(出身地の)木曽だけでなく、長野県全体が活気づいてくれるといい。もっと頑張らないといけない」とふるさとに思いをはせた。