優勝争いは、千秋楽結びの一番の横綱決戦に持ち越された。

 ただ1人、星1つの差で1敗の白鵬を追う横綱鶴竜(29=井筒)は、大関豪栄道(29=境川)を寄り切りで下し2敗をキープ。結びの一番は、自身が持つ最多記録を更新する、通算35度目の優勝を狙う白鵬(30=宮城野)が、大関稀勢の里(29=田子ノ浦)を寄り切りで破り、1敗を死守した。

 この結果、千秋楽結びの一番で白鵬が勝てば14勝1敗で優勝、鶴竜が勝てば13勝2敗同士の優勝決定戦に持ち込まれる。

 ここまで優勝争いに加わってきた力士では、新大関の照ノ富士(23=伊勢ケ浜)と平幕の嘉風(33=尾車)が、ともに勝って11勝目。一方、関脇栃煌山(28=春日野)は魁聖に寄り切られ、稀勢の里とともに10勝4敗となった。

 その他の上位陣では、豪栄道は8勝のまま。かど番の大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は、関脇逸ノ城(22=湊)を寄り切って7勝7敗。大関維持を、千秋楽の照ノ富士戦にかける。