大相撲の横綱白鵬(30=宮城野)が、相撲の五輪競技入りを熱望した。1日、東京都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)と母国モンゴルのオリンピック委員会のパートナーシップ協定調印式に出席。JOC竹田会長に「相撲は五輪競技に入りますか?」と聞き、同会長から「可能性は十分にある。力を貸して下さい」との返答を引き出した。

 20年東京五輪までの任期でモンゴル・オリンピック委員会のアンバサダーを務めており「相撲の代表として聞かなきゃダメでしょ。思い切って聞きました」と胸を張った。

 秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて、この日の午前は、耐震構造問題で移転が決まった東京・墨田区の部屋で最後の稽古を行った。父ムンフバト氏は年に1度のモンゴル相撲大会で6度優勝。年6場所の大相撲で36度目の優勝に到達すれば「父に並ぶ」と意欲を示した。場所後には都内など2カ所で最多優勝記念パーティーが開かれる。最多優勝記録を更新し、花を添えるつもりだ。