10日に日本相撲協会定年の65歳を迎える千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が師匠を務める千賀ノ浦部屋を、元小結隆三杉の常盤山親方(55=貴乃花)が継承することが7日、分かった。両親方が名跡変更の書類を提出する今日8日にも同協会から発表される。所属する出羽海一門の内外に継承候補がいたが折り合わず、合併話もあったが「力士が混乱するだけ。力士本意に考えました」と同親方。3月中旬からという短期間の交渉期間や、引き継ぐのが貴乃花一門の親方という異例の形だが「一門の枠にとらわれずに、気心知れた人に継いでほしかった」と話した。

 部屋の名称は変わらず、千賀ノ浦親方は再雇用制度を利用し「常盤山」の名跡で70歳まで残る。常盤山親方は元横綱初代若乃花の二子山部屋で育ち、幕内在位通算71場所。95年九州場所限りで引退後は千賀ノ浦親方が担当部長を務めた名古屋場所担当の親方として主に勤務した。