大相撲夏場所で37度目の優勝を飾った横綱白鵬が24日、東京都墨田区の井筒部屋を訪れ、3月の春場所で勝負をつけた後の駄目押しで相手の嘉風を土俵下に投げ飛ばした際、左脚骨折の重傷を負わせた井筒親方(元関脇逆鉾)に謝罪した。同親方が明らかにした。

 井筒親方によると、初めて直接対面して謝った白鵬は「大変なことをしてしまいました。本当に申し訳ございません」と頭を下げたという。

 これまで、白鵬の師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)が春場所中に病院に見舞って謝罪し、宮城野部屋関係者が白鵬の代理で反省の意を伝えていた。

 春場所を途中休場し、夏場所も全休した井筒親方は快く謝罪を受け入れ「40回の優勝を目指して頑張ってほしい」などと声を掛けた。負傷後に手術を受けた同親方はリハビリに励み、現在ではつえを使わずに歩いている。7月の名古屋場所で復帰する予定。