大相撲夏巡業は27日、埼玉・東松山市で行われ、横綱鶴竜(31=井筒)が取組に復帰した。

 結びの一番で横綱白鵬(31=宮城野)を下手投げで退けると、満員御礼の会場からは大歓声を受け「仕事ができるっていいことですね。喜びです」と笑顔で話した。

 名古屋場所は腰痛などのため途中休場し、25日の神奈川・平塚市巡業から復帰。10日に誕生日を迎えており、報道陣からケーキで祝福されると「この世界に入ってから、いつも巡業先で祝ってもらっていた。あらためて、ケガしないで相撲を取る大事さを感じた。何もできない状態のほうがきつい。いろいろ考える時間がたくさんありました」と振り返った。

 朝稽古でも初めて土俵に上がり、幕内正代に胸を出すなど徐々にペースを上げ始めた。「常に目標を立てて、夢を持ってやっていきたい。日々、勉強ですね」と話した。