大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)の横綱審議委員会による稽古総見が2日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた。

 左膝を負傷している横綱白鵬(31=宮城野)が欠席したものの、他の上位陣は顔をそろえ、幕内の稽古の後半では横綱大関陣の申し合いも行われた。横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は、3場所連続の綱とりが懸かる大関稀勢の里(30=田子ノ浦)を指名して8番。低く鋭い当たりで圧倒して寄せ付けず「番数は少ないけど、1番1番集中できて、お互い良い汗を流したんじゃないかな。子どものときから一緒に稽古しているし、稽古になりますから」と振り返った。

 夏巡業も皆勤するなど疲労はたまっている様子で「疲れてます」と本音も漏らした。それでも、横綱昇進後は初の2場所連続優勝へ向けて「体と相談しながら一歩手前まで稽古して、精進していきたい」と意気込んだ。