東前頭6枚目の千代の国(26=九重)が、同7枚目の松鳳山(32=二所ノ関)に押し出された。突っ張り合いも、引いたところをつけこまれた。「後手後手になって、いいようにやられちゃいました。(相手は)速いっすね」と話した。

 敗戦に悔しさはもちろん残るが、感慨深い対戦でもあった。「何年かぶりの対戦、というのがあって…。(初めての対戦は)十両に上がった場所くらいに当たったんです」。初対戦は2011年名古屋場所、千代の国が新十両の場所だった。その後、互いに幕内に上がり、4度目の対戦となったのは12年春場所。その後は両ひざのケガなどで一時は番付を三段目まで落とし、4年半もの間、対戦がなかった。

 初土俵は松鳳山が06年春場所で、千代の国は同年夏場所という、ほぼ同期。千代の国は「何か楽しかった。うれしかったんです」と表情を和らげた。