大相撲秋場所で初優勝を果たした大関豪栄道(30=境川)の地元、大阪・寝屋川市で24日、過去最大級のパブリックビューイング(PV)が行われた。市役所の1階で、市民ら600人以上が応援。用意していたタオル400枚は早々になくなった。同市関係者は「今年の3月場所のPVでも100人ぐらいでした」と、目を丸めながら進行に奔走した。

 豪栄道の優勝が決まると「おめでとう!」と跳び上がって万歳。最前列で見届けた豪栄道後援会の久保博理事長(57)は「取組の瞬間だけ周りが見えなくなった。人生初の経験。つらいこと、大変だったことがいっぱいあった。『やった!』という気持ちです」と涙。「夢のまた夢が現実になった。白鵬がいる場所で優勝するのが次の夢です」と期待を込めた。

 締めには北川法夫市長(68)が「この街の名前を全国に広げてくれた。『ありがとう』『おめでとう』と言いたい。(大阪出身力士)86年ぶりの優勝で寝屋川が熱狂している。これからもみなさんの支援を、よろしくお願いします」とあいさつした。参加した松下直仁さん(57)は「これまで勝ったり、負けたりしてきた。本当にうれしい。このまま勝っていってほしい」と興奮冷めやらぬ様子で帰路に就いた。