横綱白鵬(31=宮城野)が10日、宿舎を構える福岡・篠栗町での朝稽古後、大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)への出場を、正式に表明した。

 9月の秋場所を右足親指痛などで全休。リハビリや治療を経て、10月の秋巡業は途中から参加。徐々にペースを上げ、2場所ぶりの本場所復帰に向け稽古を積み重ねてきた。

 福岡入り後の稽古量や内容などから、九州場所出場は確実な状況だったが、初日と2日目の取組を決める番付編成会議を翌日に控えたこの日、報道陣から出場の決断を問われると「よろしいですか? 出させてください」と既定路線ともいえる出場表明を、笑いながら示した。

 通算1000勝まで、あと3勝と迫り「3日目に決めて、あとはノビノビ取りたい」と白鵬。史上3人目の偉業と、その先にある3場所ぶり38度目の優勝に向け、むちが入った。