西十両3枚目の佐藤(20=貴乃花)が十両優勝を果たした。

 3敗対決となった西十両11枚目の青狼(28=錣山)を押し出し。その後に新十両で同じく3敗だった西十両12枚目の小柳(23=時津風)が敗れたため、決定戦を待たずに決まった。

 「気持ちの持って行き方や、筋肉が疲労したときの調整方法が分かってきた。自分は西の14枚目だと、追い詰めて相撲を取っていた。実力はないが執着心は今場所、一番オレがあったと思う」と胸を張った。

 来場所の新入幕が確実。しこ名も変わる可能性が高い。貴乃花親方(元横綱)が育てた初の日本人関取は「負けても気持ちがいい、スピード勝負の力士になりたいと思っていた。幕内は実力が上の人ばかり。最高の力を出さないと勝てない」と気を引き締めた。