稀勢の里が先場所、苦杯をなめた正代をきめ出しで退けて全勝を守った。

 右で抱えて、差せなかった左を固めて前進するのは、前回と同じ。ただ、土俵際ですくわれて体を入れ替えられた反省を生かし、最後まで気を抜かなかった。6度目の初日から6連勝は、初場所では初めて。「集中してやりました。いいと思いますよ」と静かに話した。