7日目から休場した横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)に、協会トップの八角理事長(53=元横綱北勝海)は、負傷個所を治した上で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に復帰することを望んだ。

 負傷を押しながら6日目まで土俵を務めたことには「よく我慢してやってきた。きのう(6日目)の玉鷲戦は気力のある、いい相撲だった。あと(場所も残り)2、3日なら気力で乗り越えたのだろうが(ケガが)ひどかったということだろう」と察した。

 日馬富士の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人は休みたがっていない。途中で良くなれば後半、出たい気持ちを持ってる」と話したが、それには「横綱として中途半端はいけない。それぐらいなら出なさいということ」と語った。その上で「しっかり治して15日間、乗り切れる体を作り直して、元気な姿を見せることが大事」と望んだ。