初優勝を目指す大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が、大関豪栄道(30=境川)の休場による不戦勝で1敗を守った。

 2敗で追っていた横綱白鵬(31=宮城野)は大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を左からの下手出し投げで下したが、前頭10枚目貴ノ岩(26=貴乃花)と同13枚目逸ノ城(23=湊)はともに敗れた。

 優勝争いは稀勢の里と白鵬のマッチレースへ。14日に稀勢の里が逸ノ城に勝ち、白鵬が貴ノ岩に負けると、稀勢の里の優勝が決まる。

 人気力士の前頭4枚目遠藤(26=追手風)は、大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)を送り出して7勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。照ノ富士は9敗目となった。

 小兵の同9枚目石浦(27=宮城野)は、同13枚目臥牙丸(29=木瀬)に押し出されて負け越しが決まった。

 十両3枚目の宇良(24=木瀬)は、同9枚目天風(25=尾車)に珍手のたすき反りで勝ち10勝目を挙げ、優勝争いの首位に並んだ。相手の懐に入ると、左ひじをつかんでエビ反りながらクルッと回って倒した。