大相撲の秋巡業が14日、金沢市で行われ、左膝痛で休場していた横綱白鵬(32=宮城野)が合流した。相撲を取る稽古は行わなかったが、土俵下で約30分間、四股やすり足などで汗を流し、ご当所で平幕の輝にぶつかり稽古で胸を出した。途中休場した名古屋場所以来の関取相手への稽古といい「何か気持ち良かった。体が欲していた」と久しぶりの感触に笑顔だった。

 2年連続で全休した秋場所中は、昨年に続き断食を敢行した。昨年よりも1日多い4日間行い、体重は10キロ落ちて145キロまで減量。その後、リハビリや稽古を積んで、今では152キロまで戻した。稽古後は左胸にぶつかられた痕が赤く残っていたが「体を作って準備してきたから」と痛みはなく「男の勲章」と笑い飛ばした。40度目の優勝がかかる九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に向けて「気持ちは高ぶっている。うずうずしている」と意気込んだ。