アマチュア横綱を決める第66回全日本相撲選手権が3日、東京・両国国技館で行われ、元横綱大鵬(故人)の孫にあたる埼玉栄高の納谷幸之介(3年)は1勝2敗で予選敗退した。在学したまま年内に大嶽部屋へ入門し、新弟子検査を経て来年1月の初場所(14日初日・両国国技館)で初土俵を踏む。決勝は西郷智博(25=鳥取県庁)が三輪隼斗(23=新潟県)を押し倒しで破り初優勝した。

 大学生相手に1勝1敗で迎えた3戦目で、納谷は和歌山県庁の冨田に引き落とされ敗退が決まった。11月の九州場所で初土俵を踏む予定だったが、愛媛国体で優勝し出場資格を取得。ベスト8以上で付け出し資格取得だったが序ノ口からの出発となる。「目標の予選突破ができずに悔しいけどいい経験になった」と納谷。観戦した大鵬夫人の芳子さんは「頑張って強くなってくれたらうれしい」と感慨深げに話していた。