2月4日に引退相撲を控える大相撲の錦島親方(36=元関脇朝赤龍)が13日、東京・両国国技館で行われた「相撲塾」と題したイベントに参加した。初場所(14日初日、両国国技館)を前に行われた土俵祭り終了後、集まったファンの前で、同じ高砂部屋所属の行司、木村朝之助とともにトークを展開。会場となった両国国技館内の相撲教習所には、立ち見を含む超満員の一般客が集まっており、錦島親方は開口一番「緊張しますね」と話し、笑いを誘っていた。

 錦島親方が半生を振り返るのが、今回の「相撲塾」のテーマ。モンゴルから元横綱朝青龍関と一緒に来日し、明徳義塾高相撲部を経て角界入り。「1997年9月6日」と、自身がはっきりと記憶している初来日の際に移動で利用したのが、錦島親方にとっても元朝青龍関にとっても初めての飛行機搭乗。「2人とも窓側に座りたかったから、最初は30分ごとに座席を交代していた。そのうちに海が見えてきたら、どっちも『もっと見たい』と思って5分とか10分ごとに座席を替えていましたよ」と、初々しいエピソードなどを明かし、随所で会場を爆笑に包んでいた。