4場所連続休場明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、復活ののろしを上げる今年初白星を挙げた。先場所は金星を配給した東前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を寄り切りで下した。

 北勝富士は勝てば4場所連続金星奪取だったが、寄り切りで敗れた。「あ~、くそっ! かましてくるとは思わなかった。ぶちかましからのおっつけ。自分がやることを、やられました」。場所前の10日、出稽古に来た稀勢の里と相撲を12番とった。研究、シミュレーションを怠らない男だけに、対策は頭の中にあったが「当たりは悪くなかったけど、あまりにも想定外で…。僕の勉強不足ですね」とこぼしていた。