大相撲の西大関豪栄道(32=境川部屋)が夏場所9日目の21日、日本相撲協会に「左足関節離断性骨軟骨炎で約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。6日目から3連敗するなど8日目まで3勝5敗と精彩を欠いていた。

 これで横綱稀勢の里、大関高安に続いて1横綱2大関が休むことになり、大関不在の極めて異例の事態となった。

 師匠の境川親方(元小結両国)によると、豪栄道は慢性的な足首の痛みを抱えており、20日の取組後に病院へ行った。「左足首だと思うが、土俵際で踏ん張れていなかった。3日目にやめろと言ったが、本人は『出ます』と言っていた」と説明した。このまま再出場せず、来場所は7度目のかど番となる。休場は昨年春場所以来7度目で、9日目の対戦相手、関脇逸ノ城は不戦勝。

 東十両筆頭、蒼国来(34=荒汐部屋)は相撲協会に「右楔状骨骨折、右リスフラン関節骨折」との診断書を提出し、休場した。20日の取組後に痛みを訴えたとみられる。

 蒼国来の休場は先場所に続いて5度目で、9日目の対戦相手、琴勇輝は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は10日目から再出場予定の小結遠藤らも含めて6人となった。

 ◆境川親方(元小結両国) 豪栄道は左足首の状態がひどく、力が入らない。(上位陣の休場が相次ぐ)こんな時に休んで申し訳ない。治療に専念させ、この後も出場しない。