大相撲の秋巡業最終日が28日、山口・周南市で行われ、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が充実の1カ月間を振り返った。

3日に始まった今巡業が終わり、「いい稽古ができたし、いい1カ月間でしたよ」と明るい表情。巡業終盤は土俵に上がる日は少なかったが「予定通りにやれた。いい状態で九州に入れる」と量よりも質にこだわった稽古ができたという。

今日29日に九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新番付発表が行われる。昨年の九州場所は、01年秋場所の武蔵丸に並んでワースト記録となった1場所で5個の金星配給と悔しさを味わった。それだけに「去年悔しい思いをしてますからね。今年こそ、という気持ち」と強い口調で抱負を語った。秋場所では9場所ぶりに皆勤するなどいい状態が続いているが「やりたいことはまだある。しっかりと理想に近づけたい」と、ここからさらに調子を上げていく。