日本相撲協会は30日、大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

先場所、15個の白星を積み重ねた横綱白鵬(36=宮城野)が、1187勝で歴代トップに君臨。歴代2位の元大関魁皇(現浅香山親方)の1047勝を大きく引き離す。

現役2位は玉鷲(36=片男波)の691勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと169勝で、歴代10傑入りは苦しいか…。ちなみに現役3位は、西序二段101枚目の51歳力士・華吹(立浪)の676勝。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を7つ上回る立派な記録だ。

【幕内在位場所数】

白鵬が歴代単独2位の103場所目。歴代1位の元大関魁皇の107場所まで、あと1年足らずの4場所で並ぶ。なお、新入幕からの幕内連続在位は、史上初の100場所を超え103場所に更新した。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1282回で現役トップ。今場所初日に、歴代7位の元関脇安芸乃島(現高田川親方)の1283回に並ぶ。歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1093勝で、2位の魁皇に214勝もの差をつけ歴代トップ。現役2位は玉鷲の508勝、3位は栃ノ心(33=春日野)の500勝。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代6位に1361回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ18年の「皆勤賞」だ。今場所6日目に歴代5位の元前頭大竜川に並ぶ。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で元大関三根山ら5人)入りは不在だが、ただ1人、現在7個で東前頭2枚目の北勝富士(29=八角)に10傑入りのチャンスがある。横綱が2人になったため、この2人に勝てば9個となり歴代10傑入りする。番付から前半戦に当たる可能性が高く、昨年初場所3日目(対鶴竜)以来の金星連取となるか。北勝富士より1個多い金星8個の逸ノ城(28=湊)は、返り三役の小結に上がったため、今場所の金星獲得のチャンスはない。東前頭11枚目まで番付を下げた7個の遠藤(30=追手風)は来場所以降に期待したい。ちなみに金星獲得歴代1位は安芸乃島の16個。