[ 2014年6月28日8時59分 ]

 ブラジル紙フォリャ・ジ・サンパウロは27日、W杯開幕戦が行われていたサンパウロの競技場で、警察の狙撃手が危うく別の警官を射殺するところだったと報じた。

 12日の開幕戦はルセフ大統領や潘基文国連事務総長らが観戦していた。狙撃手は、警官の制服を着た男がルセフ氏らに近づくのを見つけ上司に報告。その場に警官はいないはずだとの連絡を受けて変装した侵入者と疑い、射殺許可を求めた。

 しかし数分後、爆弾が仕掛けられたとの情報を調べていた警官であることが確認されたという。

 警察当局は27日声明を発表し「連絡ミス」があったことは認めながらも、「要人や観戦者の安全が脅かされたことはまったくない」と強調した。