[ 2014年5月12日7時39分

 紙面から ]

 川崎Fの日本代表候補FW大久保嘉人(31)が11日、故郷の福岡県苅田町(かんだまち)で、家族・親戚とともに昨年他界した父克博さん(享年61)の墓参りを行った。今日12日が一周忌。大久保は「命日に発表なんて、運命的やね。お父さん、選ばれるように一緒に願っててね」と手を合わせた。

 前日10日のホーム鹿島戦で2ゴール。8得点はリーグ2位で、日本人単独トップとなった。天国の克博さんもサプライズ選出を期待しているだろう。遺書には「日本代表になれ

 空の上から見とうぞ」と書かれていた。

 墓石には、父の名前と並んで「大久保嘉人」と朱色の文字で彫り込まれていた。自分がいつか故人となった時、この墓に遺骨が納められることを意味する。「またいつか一緒になれる。また一緒に酒が飲めると思うとうれしいよね」と笑顔で言った。

 大久保はこの日、神奈川にとんぼ返り。メンバー発表直後に、ACL決勝トーナメントFCソウル戦(14日)に備え、夕方の便で韓国入りする。【由本裕貴】