乃木坂46に続く新たな「坂シリーズ」のアイドルプロジェクト、欅坂46(けやきざかフォーティーシックス)が21日、誕生した。都内で最終オーディションが行われ、22人の1期生メンバーが発表された。グループ名は当初の鳥居坂46から変更。高ルックスのスレンダー女子たちが集まり、秋元康総合プロデューサーも期待を高めている。

 合格、即サプライズだ。制服姿の22人が、ステージに集合した。スカートから伸びる脚は、ことごとく細い。初々しい笑みを浮かべながら、取材陣のカメラに目を向けた。突然、マイクを持った今野義雄運営委員長から「チーム名が変わります」と発表があると、みなきゃしゃな肩を寄せ合い、両手を口に当てて「エエエ~ッ!?」と驚いた。

 白熱のあまり、審査は当初の予定を2時間超過した。終えると、秋元氏はトークアプリ「755」で期待感を示した。

 「今オーディションが終わって、審査結果が出ました。大混戦。みんな、いいなあ」

 22人の平均年齢は16・8歳。応募総数は2万2509人で、倍率は1000倍を超えた。2011年8月に行われた乃木坂46の1期生オーディション(応募総数3万8934人中33人、約1180倍)に迫る高倍率で、関係者は「乃木坂46に匹敵する間違いない高ルックスメンバーがそろった」と話した。

 突然の改名については、今野氏が「運営委員会で話し合いをしまして変更することになりました。『けやき』は、漢字で書きます。日本中でこの漢字が書けるようになるように、頑張っていきましょう」と話すにとどめた。理由を聞かれても「追って連絡します」とした。欅坂46が乃木坂46にとって、どういう立ち位置になるかは未定だという。

 改名に驚いたメンバーだが、最年長の渡辺梨加さん(20)は「乃木坂46に負けないくらい、かわいくて仲良しなグループにしたい」。今泉佑唯さん(16)も「1人1人の個性が出るグループに」と笑顔で話した。けやき坂は、六本木6丁目の六本木ヒルズ、テレビ朝日、ブランドショップ街に隣接。若者や次世代文化の代表ともいえる坂から、少女たちが走り出す。【横山慧】